人生の折り返し地点

40代は、人生における生涯時間の曲がり角となるので、悩みが多くなる年代といえる。
高校や大学での教育を終えて、社会人の経験を約20年も積んできているのが40代だ。社会人となる時には、就職課の先生や親のススメを聞いて就職先を決める人は多く、本人の意向が無い場合もあるだろう。もしあったとしても、多くの場合はそれほど将来を考えてというものではないことが多い。勉強や試験が無く、社会の一員になれた喜びの方が大きいだろう。
会社では、父親や祖父程の年齢と思える人たちと一緒になって働き、月末になると給与が振り込まれて一人前になった気持ちになった。
仕事帰りに食事をして帰ったり、お酒を飲んだりして、気勢を上げる毎日を過ごしてきた。入社当時は仕事のことは分からなかったが、10年も経てば会社の事情も分かってくるし、仕事が社会にどのようにかかわっているのかもわかるようになっただろう。後輩が入社し、昇給もあり、役職名も付いて責任を持たせられるようになるのが40代なのだ。
その頃には、自分を育ててくれた親も高齢になっている。一人暮らしに慣れてしまうと、なかなか帰省することもないだろう。そのうちに所帯を持ち、子どもが産まれ、自分の人生は何なのかと考える年となった。
会社や仕事に不満はないが、自分が選んだ人生を振り返りって考えることもあるだろう。しかしまだ、折り返し地点。人生はまだあと40年もあるので、色々なことについて考えてみるのが良いだろう。それまでの経験を活かして、別の仕事を目指してみることも無理ではないのだ。